IOPS が低いときにワークロードのレイテンシが高くなるのはなぜですか?
環境
- ONTAP 9
- Data ONTAP 7-Mode
回答
- ONTAP は、要求に応じて応答します。要求の少ないワークロードは、高いように見えますが、完全に応答しています
- IOP の低いワークロード( 5 IOPS 、 32 KB / 秒など)の場合:
- RAM キャッシュにはないため、ディスクに移動する必要があります
- サンプルサイズが大きいので 、統計的には無関係と考えられる(追加情報の場合は多い)
- サンプルが不足しているため、外れ値を平均化できません
- また、 IOP ワークロードが低いからと言うと、ほかに症状(エラー、アプリケーションが応答しない、ネットワークの問題など)がないわけではありません。
- IOPS が低いからとれるのは一般に 500~600 IOPS 未満ですが、報告されるレイテンシは秒数か、レイテンシの平均スキューが原因で数十秒の範囲に達する可能性があります。
- IOPS が低いボリュームでワークロードを増やすと、レイテンシのスキューがレイテンシが膨張したことを示す理由であるかどうかを判断するのに役立ちます。
追加情報
- 用語の意味
- 平均:平均、またはすべてのインスタンス値の合計をインスタンス数で割った値
- 中央値:値が最小から最大に順序付けされている場合の中央のインスタンス値
- Mode :インスタンスの値が最も頻繁に発生します
- 計算の統計ブランチでは、平均、中央、およびモードを使用して計算する必要があります。
例 1 :一定の期間に 3 つのインスタンス間で観測されたレイテンシ( 1 分あたり 3 回の処理): 1 ミリ秒、 100 ミリ秒、 1 ミリ秒
- 平均値:( 1+100+1 ) / 3 = 34 ミリ秒
- 中央値: 1 ms
- モード: 1 ミリ秒
- ONTAP は平均レイテンシを提供することもよくありますが、この場合の中央値とモードはレイテンシが実際には良好であることを示しています。
例 2 : 20 インスタンス間で観察されたレイテンシ( 7 処理 / 秒): 1 ミリ秒、 1 ミリ秒、 1 ミリ秒、 1 ミリ秒、 1 ミリ秒、 1 ミリ秒 ... 1 ミリ秒( 19 @ 1 ミリ秒、 1 @ 100 ミリ秒)
- 平均値:( 19+100 ) / 20 = 5.95 ミリ秒
- 中央値: 1 ms
- モード: 1 ミリ秒
- この場合、数値の信頼性を高める十分なデータがあるため、平均レイテンシは前の例よりも正確です。