ONTAP 9 .2~9.9システムでパケットトレース(tcpdump)をキャプチャする方法
環境
ONTAP 9.2 9.9へ
概要
ONTAP 9 .2から9.9までのシステムでパケットトレース(tcpdump)をキャプチャするための手順。
手順
警告
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- これにより、パケットトレースが開始されます(network tcpdump start(NetApp .com))。
::> network tcpdump start -node <node> -port <port/ifgrp/vlan> -address <client-ip/lif-ip/etc.> -buffer-size 2097151
注:
-node
-port
は 必須です- このコマンドのノードまたはポートにワイルドカードを使用することはできません
- ifgrp(a0aなど)にVLAN(a0a-117など)がある場合、a0aを指定する とネイティブVLAN(タグなし)のトラフィックのみがキャプチャされます。
-address
オプションでは 、トレースをフィルタリングするIPアドレスを1つだけ指定できます。-protocol-port
オプションを使用すると、TCPトラフィックとUDPトラフィックの両方について、トレースを1つのポートでフィルタリングできます。
- ローリングトレース:
::> network tcpdump start -node cl1-n1 -port e0b -file-size 512 -rolling-traces 4 -address 10.1.1.2 -protocol-port 445
注:
- このトレースでは、サイズが512 MBのトレースファイルを4つまでロールアップします(最も古いファイルが最初に削除されます)。
- 選択したポートをトレースし、IPアドレス10.1.1.2とTCP/UDPポート445をフィルタリングします。]
- 実行中のパケットトレース(network tcpdump show(NetApp .com))を表示するには、次の手順を実行します。
::> network tcpdump show
- 特定のパケットトレース (network tcpdump stop(NetApp .com))を停止するには、次の手順を実行します。
::> tcpdump stop -node <node> -port [*|<port>]
- すべてのトレースを停止するには:
::> tcpdump stop *
- パケットトレースファイルを表示するには(network tcpdump trace show(NetApp .com))
::> network tcpdump trace show
注:ONTAPは /mroot/etc/log/packet_tracesにトレースファイルを保存します。
- ノード上のパケットトレースの削除 (network tcpdump trace delete(NetApp .com))
::> network tcpdump trace delete -node <node> -trace-file *
- Webブラウザからパケットトレースを取得します。
- HTTP(s)://spi/spi/<CLUSTER_MGMT_IP><NODE_NAME>/etc/log/packet_traces/
注: SPIにアクセスするにはクラスタのクレデンシャルが必要です。
スペースに関する考慮事項
- 大容量のトレースを収集する場合は
df -h
コマンドを使用して 、ノードのルートボリュームに十分なスペースがあることを確認します。- パケットトレースを開始する前に、合計トレースサイズ(ファイルサイズ×トレース数)の2倍以上のサイズを使用できる必要があります。
- デフォルトではトレースファイル がSnapshotコピーに追加されるため、vol0(ルートボリューム) がすぐにいっぱいになり、システムが停止する可能性があります。
- Snapshotにキャプチャされたトレースファイルでルートボリュームのスペースが消費されないようにするには、
- トレースを収集するノードのノードシェルからノードルートボリュームの自動Snapshotを無効にする
- Snapshotにキャプチャされたトレースファイルでルートボリュームのスペースが消費されないようにするには、
::> run -node <node> -command "vol options vol0 nosnap on"
- ノードのルート ボリュームのスペースの解放
- トレース中に作成されたSnapshotを削除する
::> run -node <node> -command "snap list vol0"
::> run -node <node> -command "snap delete vol0 <snap name>"
- パケットトレースの収集が完了したら、ルートボリュームSnapshotが最初に有効になっていた場合は再度有効にします。
- Snapshotが無効になっているノードのノードシェルから
::> run -node <node> -command "vol options vol0 nosnap off"