clustered Data ONTAPでNFSクライアントからアクセス拒否またはマウントがハングする場合のトラブルシューティング
のとう
のとう
環境
ONTAP 9
概要
このガイドでは、NFSマウントのハングまたはアクセス拒否応答の原因を特定するのに役立つ一連のトラブルシューティング手順について説明します。
後で確認できるように、すべてのコマンドライン入力とコンソール出力をテキストファイルに記録することを推奨します。テクニカルサポートケースでこれを提供すると、解決までの時間が大幅に短縮される可能性があります。
このガイドでは、diagnostic権限レベルとadvances権限レベルが設定されたコマンドを使用しています。これらのコマンドを実行するときは、入力に誤りがあると予期しない結果が生じる可能性があるため、十分な注意を払ってください。
アクセス拒否またはハングの一般的な原因
NFSマウントが失敗し、アクセスが拒否されたり、再試行が繰り返されてハングしたように見える原因は数多くあります。次に、これまでに確認された最も一般的な原因を示します。次のセクションでは、問題の原因をすばやく特定して修正できるようにするトラブルシューティング戦略について説明します。
- クライアントのIPまたはホスト名のエクスポートルールが存在しません
- ネームサービスのプロビジョニング前にネットグループエントリやDNSエントリを含めてマウントを試みると、アクセスキャッシュにネガティブエントリが発生する
- クライアントのIPから名前へのDNS解決がネットグループまたはエクスポートルールで指定されたホスト名と一致しません
- DNS検索ドメインがないか正しくありません
- DNS、NIS、LDAPサーバのタイムアウト
- DNS PTRレコードがありません
- エクスポートルールで指定されたホスト名は完全修飾されておらず、末尾にドット(.)(ルート化された名前とも呼ばれます)が付いています。
- ネットワーク接続が原因でDNS、NIS、またはLDAPサーバにアクセスできない–ファイアウォールポリシーまたはルートの設定
- NISまたはLDAPに
netgroup.byhost
マップがない - DNSで解決されないホスト名を持つネットグループ
- ローカルファイルおよび一部のリモートサービス(NISやLDAPなど)におけるネットグループのホスト名の大文字と小文字の区別
- NFSv4マウントまたはNFSv3 AUTH=nullの場合、パスにNTFSボリュームがある場合にのみユーザマッピングが必要