ONTAPクォータサイズがボリュームサイズ以下またはそれ以上の場合、クライアントのqtreeクォータに使用可能なサイズで想定される動作はどれですか。
環境
- Amazon FSx for NetApp ONTAP
- Windows / Linuxクライアント
- ONTAP 9
- ONTAPクォータサイズとONTAPボリュームサイズ
回答
- クォータを大きくしても、報告されるスペース量には影響しません。
- 使用可能なスペースはボリューム/アグリゲートに基づいているため、値を大きくしても影響や変更はありません。
想定される2つのシナリオと値の例:
- クォータ:200GB
- ボリューム:500GB
- アグリゲート:150GB
シナリオ1:クォータが全体的なアグリゲートサイズよりも大きい場合- シナリオ観察/シナリオ1の想定される動作:
- クォータがaggr sizeよりも大きい場合、 Windowsに反映される共有/ボリュームのサイズはアグリゲートのサイズ(150GB)です。
シナリオ2:クォータサイズを100GBに縮小し、ボリュームやアグリゲートのサイズよりも小さくします。
- クォータ:100GB
- ボリューム:500GB
- アグリゲート:150GB
- シナリオ観察/シナリオ2の想定される動作:
- クォータがアグリゲートおよびボリュームのサイズよりも小さい場合、 Windowsに反映される共有/ボリュームのサイズは、クォータのサイズ(100GBなど)です。
追加情報
上記の2つのシナリオの条件を検証するときに実行するコマンド:
1.使用可能なクォータとその制限を確認するには、次の手順を実行します。
Cluster::> volume quota report -vserver NAS -volume NAS_vol1
Vserver: NAS
Volume Tree Type ID Used Limit Used Limit Specifier
------- -------- ------ ------- ----- ----- ------ ------ ---------
NAS_vol1 quotaTest tree 2 0B 100TB 1 - quotaTest
2. 制限をアグリゲートのサイズと比較します。
Cluster::> aggr show aggr1_cluster_01 -fields size, availsize
aggregate availsize size
--------------------- --------- -------
aggr1_cluster_01 38.52GB 47.46GB
3. 全体的なボリュームサイズ:
Cluster::> vol show NAS_vol1 -fields used, size, percent-snapshot-space
vserver volume size used percent-snapshot-space
------- -------- ---- ------ ----------------------
NAS NAS_vol1 50GB 8.17GB 5%
4. Windowsクライアントで観察可能な共有サイズは、使用可能なアグリゲートサイズのものです。
注:上記の共有のスクリーンショットではqtree
はWindows共有名を示しています。
5.確認するために、上記の共有が quotaTest
上記の手順でqtree にマッピングされていることを確認します。
NAS qtree /NAS_vol1/ oplocks - Everyone / Full Control
quotaTest browsable
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