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iSCSI Storage Virtual Machine(SVM)またはボリュームを移動する方法

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123
Visibility:
Public
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0
Category:
ontap-9
Specialty:
san
Last Updated:

環境

  • ONTAP 9
  • iSCSI

回答

  • NetAppのONTAPシステム内でiSCSI Storage Virtual Machine(SVM)またはボリュームを移動するプロセスは、通常、ONTAPの管理インターフェイスまたはコマンドラインインターフェイス(CLI)を使用して実行されます。
  • この手順は、LinuxやWindowsなどのホストOSに依存せず、ONTAPシステムの処理を通じて実行されます。
  • ただし、ホスト側の設定の変更や再スキャンが必要になる場合があります。
  • ONTAPシステムでiSCSI SVMとボリュームを移動する一般的な手順は次のとおりです。
  1.  SVMの移動:
  •    SVMの移行では、通常、SVM DR(ディザスタリカバリ)機能を使用します。
  •    SVM DRのセットアップでは、特定のSVMのデータと設定を、同じクラスタ内の別のクラスタまたはノードにレプリケートできます。
  •    SVMを移動する場合は、関連付けられている論理インターフェイス(LIF)を適切に移動または再設定する必要があります。
  1. iSCIボリュームは、Volume SnapMirrorを使用して移行することもできます。
  2. ボリュームの移動:
  •    ボリュームはvol move 」コマンドを使用して移動します。
  •    このコマンドはONTAPシステムに対して実行され、同じSVM内の別のアグリゲートに非同期でボリュームを移動します。
  •    ボリュームは移動中もオンラインのままになるため、継続的なデータアクセスが可能です。

 

  • Windows iSCSIホストの場合、手順は次のとおりです。
 
  1. iSCSIイニシエータ構成:
   WindowsマシンでiSCSIイニシエータを開き、現在のiSCSIターゲットとセッションが正しく構成されていることを確認します。
  1.  移行前の準備:
   移行を進める前に、データの整合性を維持するためにアプリケーションとサービスを停止することを推奨します。
  1.  ONTAPでのボリューム移動:
   ONTAPシステムでボリューム移動を実行します(上記の手順に従って)。
  1. Windowsでの再スキャン:
   ボリュームを移動したら、Windows iSCSIイニシエータで「Re-Scan Disks(ディスクの再スキャン)」を実行して変更を認識します。
  1. アプリケーションの再開:
   移動が完了し、Windowsが新しいパスを介してiSCSIターゲットにアクセスできるようになったら、アプリケーションとサービスを再起動します。
  • iSCSIボリューム移行中のユーザーへの影響:
 
  • LUNマッピング:
  通常、LUNマッピングはボリューム移動中も維持されますが、SVMまたはLIFを移動するにはホスト側での再接続が必要になる場合があります。
  • LUN認識:
  移動後にホストが新しいパスを認識しないと、LUNが認識されなくなることがあります。この問題を解決するには、ホスト側の設定を再スキャンまたは更新します。
  • ユーザー通信の中断:
  通常、ボリューム移動は無停止で実行されますが、SVMまたはLIFを移動すると、接続が一時的に失われる可能性があります。
  • 書き込みアクセス不能:
  ONTAPはボリューム移動中もデータアクセスを継続するように設計されていますが、一時的に切断すると、その期間のデータ書き込みを妨げる可能性があります。
 
  • 注:
移行作業を慎重に計画し、事前にテスト環境で検証し、メンテナンス時間中に実際の移行を実施することを検討することが重要です。

追加情報

  • ミラーデスティネーションボリュームに含まれるLUNは、イニシエータグループ(igroup)にマッピングしてクライアントに接続できます。
  • ただし、クライアントで読み取り専用LUNへの接続がサポートされている必要があります。
  • SVM DRは、レプリケートされたボリュームでホストされているiSCSI LUNとFC LUN、NVMeネームスペースのレプリケーションをサポートします。
  • SANの設定情報(イニシエータID、LUN ID、igroup、またはSAN LIF)は、レプリケートされたSVMの設定データセットの一部としてレプリケートされません。
  • デスティネーションクラスタ、およびネームスペースやLUNにアクセスするクライアントでは、追加の設定が必要です。

『SnapMirror configuration and best practices guide for ONTAP 9 』(64ページ、23ページ)
 

  • 多くのSANクライアントは、SnapMirrorデスティネーションボリュームなどの読み取り専用コンテナにあるLUNにアクセスできません。通常、LUNはigroupにマッピングし、SnapMirrorの解除処理の実行後にSANクライアントからマウントする必要があります。
  • 『SnapMirror configuration and best practices guide for ONTAP 9 』(80ページ)
     

 

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