ソースでのNetApp XCPファイルのスキャンに時間がかかる理由
環境
- NetApp XCP
- CIFS / SMB
回答
- ソースでのファイルスキャンは、多くの理由で発生する可能性があります。ディレクトリの数が多い場合は、スキャン時間が長くなります。
- 使用可能な主なオプションは次のとおりです。
- 並列化:
- Parallel <N>:このオプションでは、データ転送に使用するパラレルスレッドの数を指定できます。
- <N>の値を大きくすると、複数の同時転送を有効にすることでパフォーマンスが向上します。
- tparallel <N>:このオプションは、ディレクトリ内のファイルを転送するための並列スレッドの数を制御します。
- この値を調整すると、ディレクトリ構造内のファイルの転送を最適化できます。
- Parallel <N>:このオプションでは、データ転送に使用するパラレルスレッドの数を指定できます。
- 最適化:
-cutover <N>:カットオーバーを実行する前に転送するファイル数を設定します。カットオーバーでは、転送されたファイルがデスティネーションストレージシステムにコミットされます。<N>に適切な値を指定すると、転送速度とカットオーバー頻度のバランスを最適化できます。
-snapdiff:このオプションを使用すると、NetAppスナップショット差分テクノロジを使用して転送プロセスを最適化できます。これにより、XCPは前回のスナップショット以降に変更または変更されたファイルのみを判断して転送できるため、転送されるデータ量が削減されます。
-resume:このオプションを選択すると、再開可能な転送が有効になり、中断や障害が発生した場合に、中断した場所からXCPを再開できます。すでにコピーされたデータの再転送を回避することで、移行プロセスを最適化できます。
- MD5:デフォルトでは、XCPは転送中に各ファイルのMD5チェックサムを計算します。nomd5を指定してこのオプションを無効にするとパフォーマンスが向上しますが、転送時にファイルの整合性を検証できなくなります。
これらのオプションは、移行プロセス中に最適なパフォーマンスを実現するために、特定の要件と環境に基づいて組み合わせて調整することができます。