SnapMirror Active Sync(旧SM-BC)構成でのSolarisホストサポートの推奨設定
環境
- Solaris 11.3、11.4、SnapMirrorアクティブ同期(旧SM-BC)
- Solaris SPARCおよびx86_64プラットフォーム
- ONTAP 9.9.1以降
問題
Solaris OSのデフォルト設定を使用してSM-BC Automatic Unplanned Site Failover(AUFO;自動計画外サイトフェイルオーバー)のワークフローを実行したあとに、SolarisホストでIOエラーやシステム停止が発生することがある
制限事項:
- SM-BCは、クラスタやサイトで障害が発生した場合にもビジネス継続性を確保します。災害シナリオでは、プライマリクラスタをホストするサイトで災害が発生すると、ホストのマルチパスソフトウェアはプライマリクラスタを経由するすべてのパスを停止とマークし、サイトフェイルオーバーの一環として、セカンダリクラスタパス経由でI/Oを再開します。
- 災害発生時には、同じLUNへのさまざまなパスのSCSIフェイルオーバー特性(ALUA)が、Active Optimized(AO)とActive Non-Optimized(ANO)で切り替わります。
- Solaris OSのデフォルト設定では、SCSIフェイルオーバーの特性に変更があると、Solarisマルチパス(MPxIO/scsi_vhci)でパスの列挙が失敗します。理想的には、すべてのパスを再度プローブして、以前にプローブしたパスの特性が変更されたかどうかを確認する必要があります。代わりに、ハードI/Oエラーが発生します。
- 次の図に示すように、/var/adm/messagesに想定されるメッセージの例を示します。
Jul 31 xx:xx:xx host-A scsi_vhci: [ID 721035 kern.warning] WARNING: scsi_vhci: failover contradiction: 'f_tpgs'.vs.'f_tpgs': path /pci@400/pci@1/pci@0/pci@0/fibre-channel@0,1/fp@0,0/disk@w200300a098dfd69d,0