filestatsコマンドを使用してボリューム内のファイルサイズをレポートする方法、およびこの情報を使用してボリュームアクティビティを確認する方法
環境
Data ONTAP 8
概要
filestats
コマンドの出力には、次の情報が表示されます。
- ボリューム内のファイル数
- ファイルはいくつですか?
- ファイルの大部分を作成するのはどのユーザとグループですか。
- 1日のうち、ファイルアクティビティで最もビジーな時間はどれですか。
オプションを指定しない場合のfilestats
のコマンド構文は次のとおりです。
filerA>filestats volume volume_name snapshot snapshot_name
指定したSnapshotコピーからファイル情報を読み取ることで、ストレージシステム上のボリューム内のファイル統計の概要を表示できます。ファイル統計は、ボリューム上で最も多くのファイルアクティビティが発生したタイミングを確認できるため、Snapshotコピーの作成をスケジュールするタイミングを判断するのに役立ちます
。この情報は、Snapshotコピーのディスク使用状況を判断するのにも役立ち
ます。filestats
オプションの詳細については、『Data ONTAPシステムアドミニストレーションガイド』を参照してください。
filestats
から提供される情報は、次の目的で使用できます。
- ユーザクォータとグループクォータを変更し、1日の最もビジーな時間帯にさらに多くのSnapshotをスケジュールするように設定します。
- ファイルの経過時間を追跡することで、最適なスナップショット予約設定とスナップショットの保持期間を計算するために必要な変更率を決定できます。
- テープバックアップおよびSnapMirrorおよびSnapVaultレプリケーションのスケジュールの優先順位を設定します。最もアクティブなボリュームは、大規模ではあるがアクティブではないボリュームよりも優先されなければならない場合があります。
- ファイルサイズに応じてボリュームのバックアップの優先順位を設定します。サイズの大きなファイルが少数あるボリュームのバックアップは、サイズの小さいファイルが多数あるボリュームのバックアップよりも高速です。したがって、ボリュームに蓄積されているファイルの「数」と「サイズ」を知ることは、バックアップに大きな影響を与える可能性があります。
- この情報は、FlexShareを実装し、priorityコマンドを使用してシステムリソースの優先順位をボリューム別に設定する場合にも役立ちます。