Tree Walkを使用したNDMPダンプバックアップ
環境
- ONTAP 9 以降
説明
- 数千万個または数億個のファイルおよびディレクトリのinodeがある場合、ダンプのフェーズIが完了するまでに長い時間がかかることがあります。
- デフォルトでは、バックアップのためにファイルシステムを読み取るダンププロセスは「inode walk」を実行し、ボリュームレベルのinodeテーブルエントリを参照します。
- バックアップするファイルシステムとしてサブディレクトリを指定しても、ボリュームレベルのinodeは引き続きスキャンされます。
- qtreeを使用してサブディレクトリではなくボリューム上でデータを整理する場合は 、inodeウォークではなく「ツリーウォーク」を実行するようにダンプを設定すると、フェーズIの時間を短縮できます。
- バックアップ対象のinodeをスキャンするときにダンプがqtreeのルートボリュームのみを参照するため、「tree walk」または「logical path find」はinode検索よりも速く実行できます。
- qtreeを使用していないお客様は 、「ツリーウォーク」を実行するためにダンプを設定してもメリットがない
- 「ツリーウォーク」を実行するためにダンプを設定する前に、まずqtreeを作成してから、サブディレクトリから対応する新しいqtreeにデータを移動する必要があります。 qtreeに移動するデータの量によっては、このような方法でデータを再編成するのに時間がかかる場合があります。