「sms.fanout.comm.snap.deleted"アラートが生成されるのはなぜですか？
環境
- ONTAP 9.7以降
- 次のようなSnapMirror Synchronous（SM-S）およびSnapMirrorの非同期ファンアウト構成
回答
- ファンアウト構成でSnapMirror Synchronous（SM-S） 関係とSnapMirror非同期関係を使用すると、SnapMirrorソースに対して次のアラートが記録されることがあります。
Wed Jan 06 03:05:00 +0000 [ClusterA-01: rpl_worker_main: sms.fanout.comm.snap.deleted:alert]: SnapMirror Synchronous operation 'Update' for relationship '123456ab-1234-1234-abcd-0123456789ab' has cleaned up some of the old base Snapshot copies between the synchronous source and synchronous destination, which could result in no common Snapshot copy existing between the synchronous and asynchronous destinations.
- このアラートは、 SM-S関係で作成されたSnapMirror共通のSnapshotがファンアウト非同期関係でレプリケートされていないことをONTAPが検出した場合に生成されます。
- SM-S関係に対してディザスタリカバリシナリオが発生すると、非同期デスティネーションにSM-Sデスティネーションと共通のSnapshotがないため、 元のSM-Sデスティネーションから非同期関係を確立しようとすると「共通のSnapshotなし」エラーが発生します。
アラートの回避
- [1] ファンアウトトポロジのベストプラクティスについては、TR-4832：『Three-Data-Center Disaster Recovery Using NetApp SnapMirror for ONTAP 9.7』を参照してください。
- 非同期関係にはMirrorAllSnapshots SnapMirrorポリシーを使用してください。これにより 、SM-S関係で作成されたSnapMirrorの共通Snapshotが常に非同期デスティネーションにレプリケートされます。
- 非同期関係の更新スケジュールが、 SM-Sの共通のSnapshot作成スケジュール（デフォルトは1時間ごと）以上であることを確認してください