IPとサブネットが重複していない場合のclustered Data ONTAP でのIPspaceのユースケースを教えてください。
環境
- Cluster Data ONTAP 8.3以降
- ONTAP 9 以降
回答
- clustered Data ONTAP またはONTAP 9では、IPとサブネットが重複していない場合にIPspaceが使用されることはありません。
- ネットワークやインフラを仮想的に分離するに [1]は、カスタムIPspaceを使用する代わりに、同じデフォルトIPspace内の複数のSVMを使用します(IPアドレスが重複していない場合)。
追加情報
- NetApp clustered Data ONTAP 8.3以降では、ユーザが独自のIPspaceを作成できます(デフォルトIPspaceのみを使用することも可能)。
- IPspace機能を使用すると、相互に接続されていない複数のネットワークからクライアントが単一のストレージ クラスタにアクセスできるようになります。それぞれのネットワークのIPアドレスが重複していても問題はありません。
- IPspaceオブジェクトはData ONTAP およびclustered Data ONTAP にとって新しく導入されたものではありません。clustered Data ONTAP 8.3のIPspaceには類似点や相違点があります。
- clustered Data ONTAP 8.3のIPspaceとData ONTAP 7-ModeのIPspaceの大きな違いの1つは、7-Modeでは各仮想インターフェイスでルーティングテーブルを共有していたことです。
- clustered Data ONTAP 8.3では、各SVMに専用のルーティングテーブルが用意されています。
- ネットワークの世界では、IPspaceは仮想ルーティング転送に相当します。これは、ルーティング テーブルの複数のインスタンスを同じネットワーク インフラに共存させるための技術です。
- 異なるIPspaceにある2つのホストは、互いに競合することなく同じIPアドレスを使用できます。
- この機能は、さまざまなエンティティが同じインフラに集約されている場合などに便利です。
- ホスト側の管理者や開発者にIPアドレスやホスト名参照の変更を依頼する必要がなくなれば、移行はより簡単になります。
- 詳細については、TR-4182(8-9ページ)を参照してください。